ブリティッシュショートヘアのゼンちゃんと出会うまで。

お迎え

私の実家では、猫が3びき暮らしていました。
3びきの猫ちゃんたちはそれぞれ、穏やかな子と、元気な子と、クールな子でした。

とくに「元気な子」は私にとても懐いていて、仕事から帰ってきて名前を呼ぶとどこからともなく「みゃ~」と返事をしながら駆け寄ってくれる子でした。

そんな3匹の猫ちゃんたちに癒される毎日を過ごしていたので、結婚して実家を出てからもずっと猫を飼いたいと思っていました。

でも、自分にはちゃんとお世話ができるのか心配だったのでずっと猫ちゃんをお迎えすることを躊躇していました。

そんなことを考えながら十数年が経ったある日、旦那さんと買い物へ行ったとき、ふらっとペットショップの前を通ると、クッションの上で仰向けに寝る猫ちゃんと出会いました。

その自由で、マイペースで、他の猫ちゃんたちにも動じない雰囲気につい見とれていると、店員さんに「抱っこしてみますか?」と声をかけられました。

今まで店員さんに声をかけられても1回も抱っこしたことがなく、いつもは「大丈夫です。」と言ってすぐ去るのですが、この日はこのあと予定がって時間がないにもかかわらず、抱っこしてしまったのです。。

抱っこしても動じない雰囲気がまた可愛くて。
でもやはり考えることはいつも同じ「ちゃんとお世話できるのか?この子にとっての幸せな環境にできるのか?」ということです。

夫もずっと猫ちゃんをお迎えしたいと考えていました。
でも踏ん切りがつかない私のために我慢してくれていたのだと思います。

店員さんに「不安でしたらホームステイしてみますか?」と言われても、踏ん切りがつかずにいると、旦那さんが「ずっと何年も迷ってるし、ホームステイして、先に進んでみたら?」と言われました。

その言葉でホームステイを決めてゼンちゃんを家に連れ帰ったのでした。